*演劇って?

演劇ってなんでしょう?

ちょっと考えてみて下さい。結構難しいはずです。私も考えて、難しかったです。
さて、出た結論はなんでしょうか?

「人を楽しませること」そう、私もそう思います。
「自分の意見を発表すること」それも事実だと思います。

これから演劇部に入る人、演劇部を作ろうと考えている人、そして演劇をやっている人、ちょっと考えてみて下さい。なんのために「演劇」をやるのでしょう?演劇を通じて何を伝えたいのでしょう?
伝えたいことと言うのは、別に意見じゃなくてもいいんです。「楽しく笑ってもらえたら、、、、、」「感動してもらえたら、、、、、、」そう言った漠然としたものでいいのです。

と、いうより私は(本当にこの部分は私的な意見ですが、、、、、(^_^;))意見や論理だけで構成された劇はつまらないと思います。社会批判であったり青少年の問題などを描いている劇を見ると、「役者さん達は楽しいのかなあ?」とか、「もっと劇って楽しいものなのに」とか思ってしまいます。
まあ、私の意見はおいといて、(あせあせ(^_^;))結局演劇は人を楽しませることだと思うのです。

観客も、役者も、一緒になって楽しめてこそ、演劇なのではないでしょうか。別にただおもしろおかしくやればいいということじゃなく、その世界に入り込んで、その世界を満喫して楽しむという意味です。

とりあえず、ヘタでもいいんです。真剣に演劇をやって、お客さんを楽しませようと頑張っていれば、必ずそれは伝わります。役者が観客を楽しませようと頑張る。そしてそれが楽しいのです。私の演技は下手です。台本も未熟です。けれど私はお客さんにめいっぱい楽しんでもらおうと頑張っているし、そういう想いを持ったみんなと一緒に劇を作っていく瞬間は本当に楽しいです。皆さんはどうですか?レベルアップに追われていませんか?友達とふざけあいながら部活をやっていませんか?劇をやるためには、技術、表現力はもちろん必要です。けれどそれに追われて役者が楽しめなくなってしまったら、なんの意味もありません。ふざけてしまうのも同じ事。ふざけるより、絶対にみんなで劇を作り上げていく瞬間の方が、そして劇が終わったあとに「お疲れさま!」と言う瞬間の方が楽しいはずです。

私の意見は大まかにこんな感じです。私的演劇論の掲示板に、皆さんの意見が書かれています。書き込みも待っています。私の意見や、掲示板に書かれた意見がすこしでも皆さんの「演劇」を考えるきっかけになればいいな、と思っています。

*基礎練習の方法

さてさて、実践編です。

基礎練習の方法にはいろいろなものがあると思います。学校によって同じ早口言葉が微妙に違っていたり、(例「この竹垣に竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけたのです」と、「通りの竹垣に竹立てかけたのは 竹立てかけたかったから 竹立てかけたのです」など。)変なストレッチ運動があったりします。(^_^;)ちなみに早口言葉は、滑舌(台詞をなめらかにはっきりと言うこと)を良くするためにやるものです。結構難しいですよ。σ(^^)

我が校で使われている早口言葉

少女シャンソン歌手 新春シャンソンショー (5回)
「少女「しゃんしょん」歌手」にならないように。なりがちです。
お綾や親にお謝り お綾や八百屋にお謝りとお言い(5回)
「おわややおやにおわやまり」にならないように。
抜きにくい釘 引き抜きにくい釘 釘抜きで抜く釘(5回)
「くぎうぎでぬくくぎ」にならないように。
新人手術師 手術中(5回)
「しゅうじゅし」にならないように。
ラダレデロド ダラデレドロ ダゾデザドゼ ゼドザデゾダ(5回)
ダゾザド ドザゾダ(10回)
あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ(5回)
かきくけこ きくけこか くけこかき けこかきく こかきくけ(5回)
さしすせそ しすせそさ すせそさし せそさしす そさしすせ(5回)
(、、、、以下略五十音。基礎練習のページに詳しく書かれています。)
一里二里七里 一日にぎりぎり七里行った(5回)


などです。
そして他の基礎練習としては、まずストレッチ運動。雑誌などに載っているものでいいですから、練習の前に5分間ほど体の筋肉をのばしましょう。さらに腹筋!これははずせません。大きな声を出すためには、腹式呼吸が基本です。簡単にいえば、息を吸ったときにおなかが膨らみ、吐くとへこむと言う呼吸法です。ちょっとねっころがってみてください。立っているときの呼吸法とは違うはずです。これは説明するのが難しいので、演劇や運動の本などを借りてくれば、腹式呼吸について載っていると思います。その効果を高めるために腹筋を鍛えるのです。

ほかにも、エチュード(短いその場で考えた劇)や、一つの台詞のいろいろな言い方を考えるなどの練習法(基礎練習のページ参考)があります。

皆さんからの意見も募集中です。「こんな練習をしている!」とか「こんな早口言葉が!」とか、お待ちしています。σ(^^)

*キャスティング

キャスティング、つまり役決め、オーディションのことです。

普通キャスティングをするのは演出、舞台監督、助演出、助舞台監督(劇を作り始めたとき決めておく。役割などは役割分担のページ参照)です。そしてキャスティングをされる方は、キャスト(役者)希望者です。

ではキャスティングをする方は、どのようなことに気を配ればよいのでしょうか?

まず、演出のイメージにあっているかどうか。どんなにうまくても、一人だけ浮き上がって見えるようでは劇全体が壊れてしまいます。

演出はある程度「こんな感じにしたいな」と言うような希望を持って下さい。あんまりイメージがはっきりしすぎていても、キャストがついていけず、対立や部活崩壊などの原因になります。 演出には必ず権力がつきまといます。本人が自分の持っている権力に気づかないと、知らず知らずの間に反感を買うことになります。演出にはみんなを動かす力があります。ただ、中学生くらいの年齢でみんなをうまくまとめることなどはっきり言って不可能だと思います。だから、助けがいるときには助けを呼んで下さい。そこでみんなが協力するのが、いい部活なのです。

話がちょっとそれましたが、キャスティングの時の注意に戻しましょう。やる気があるかどうか。(^_^;)普通あるでしょうが、たまにない人もいます。そういった人が一人でも入ると全体がだらけ、更にその状態が続くと部活自体のレベルが下がってしまいます。これはどうあっても避けるべきです。

キャスティングは普通第一次審査、第二次審査、第三次審査で構成されます。詳しいキャスティングの方法については、キャスティングのページを参照して下さい。

*衣装?照明?音響?

衣装、照明、音響です。これらはスタッフと呼ばれる集団で、舞台の装置などを扱ったりします。大きく分けて、光(舞台照明、スポットなど)を扱う照明と、音(効果音、バックミュージック)を扱う音響(効果とも言います)、衣装・大道具を扱う衣装に分けられます。

さて、部活内の人々を見回してみてください。部員はキャスト志望ですか?スタッフ志望ですか?それとも幹部志望でしょうか。(役割分担のページ参照)キャスト志望の部員に比べ、スタッフ志望の部員が少ないのが一般的だと思います。下手をすると全員がキャスト志望で、キャスティングに落ちた人間がイヤイヤスタッフや幹部をやるというところもあります。そうなってくると、どうしてもキャストの方が地位が上で、スタッフを落伍者と見るような部活になってしまいます。
本当はそうではないはずです。私が過去に部活内で言った言葉があるのですが、それは「衣装・大道具は舞台美術だと思え、音響は音楽制作だと思え、照明は光の芸術だと思え」というものです。キャスト(役者)も重要ですが、スタッフはそれ以上に大切な「専門職」なのです。「部活内で有能な「スタッフ専門者」を育てあげること」は、キャストとスタッフ、幹部の関係を良くするために最も効果的な手段だといえます。

スタッフ全般に関する説明が終わったところで、それぞれの役割を見ていきましょう。

照明
照明は光を扱います。照明が本来の役割を果たすためには、ある程度設備の整った舞台と、スポットライトが必要でしょう。照明のページに詳しく書いてありますが、演出方針に合わせて、独自の効果で舞台を引き立たせ、計画書(Qシート)を作ってそれを実行するのが仕事です。

効果
効果は、音を扱います。これも効果のページに詳しく書いてありますが、これは普通の教室でも出来ないことはありません。カセットデッキを使い、効果音を出します。設備の整ったところになれば専用の音響装置があったりもします。演出方針にあわせて、雰囲気を盛り上げるバックミュージックや、必要な効果音を役者の動作に合わせて出すのが仕事です。

衣装・大道具
衣装大道具は、その名の通り道具を作ります。と言ってもセットを使うような芝居はほとんどない(資金、技術がないことからパントマイムで済ませることが多い)ので、主な仕事はメイクと、衣装を考えることになります。衣装は持ち寄りがベストです。

だいたいこのような役割になっています。詳しいことはそれぞれのスタッフのページを見てください。

*演出って何?

演出とは、音楽で言う指揮者のようなものです。・・・・と、言われても抽象的すぎて何が何だか分からないと思うので、具体的に言うと、役者を、舞台を、自分の持つイメージ通りに作り上げていく人です。

演出は、口で「こういうことをするんだ」と言いにくい仕事です。決まったやり方はないし、決まった演出方法もないからです。けれど、芝居を作る上での最高権力者であることは間違いありません。

例えば、「あなたのことが好きになれないの。私、どうしてもあなたのことが」と言うセリフがあったとします。そのセリフを演出する方法は無限にあります。まずキャストに読んでもらって、それが「あなたのことが・・・・好きになれないの!私どうしてもあなたのことがっ・・・・!」と言う口調だったとします。それが演出のイメージにあっていれば良し、違っていれば、「もっと寂しそうに」とか、「「好きになれないの〜私・・・」のところの間(ま)をもっとあけて」などと言って自分のイメージに合わせて作り替えていくのです。

これは、キャストの自由がないと言うことではありません。上に書いたような問答があった末、「あなたのことが好きになれないの・・・・・。私、どうしても・・・・あなたのことが。」というような「演出の望むセリフ」がキャストの口からでたときに、キャストは自分の演じる役の新しい姿をつかむでしょうし、演出は自分のイメージに載せて芝居を進行させることができます。

もしあなたが演出になった場合、まず気を付けて欲しいのが「自分はこの芝居の最高権力者である」という自覚を持つことです。そしてそれを周り(キャスト、スタッフ)も良く理解することです。全員がこれを分かっていないと、「威張っている」とか「偉そうに」とか、芝居を作っていく上で最も避けなければいけない『陰口』が蔓延します。キャストやスタッフは演出の要求と格闘して、自分なりの答えを見つけるために、演出に身を預けるのです。そのことを芝居に関わる全員が良く知っている必要があります。

初めにも書きましたが、演出には決まったやり方はありません。演出がどのようなものか知るためには、いろんな劇団の芝居をたくさん見ることです。特に劇団四季のミュージカルなどは、「演出」を実感する事が出来ます。

芝居をたくさん見ることは、スタッフやキャストにとってもいろんな表現手法を知るためにいいことです。部員に限らず、家族と、友達と、そして時には恋人と芝居を見に行くのも悪くないかもしれません。

*舞台構成を考える

舞台構成とは、ここでは舞台上の人の配置を言います。さて、この二つを見比べてみてください。

 ○○  ○        (○は人間)
   ○   ○
└───────┘
と、

 ○○○ 
 ○○○    
└───────┘
どちらが自然な人の配置か、すぐに分かると思います。上の方が圧倒的に見栄えがいいはずです。もちろん、いろんなシーンが想定されますから一概に上の方がいいとは言えません。けれど、普通に六人が舞台に立つ場合に、全体として見栄えがいいのは上の並び方のはずです。

さて、ここで冷静に考えてみてください。みなさんが六人で話をするときには、上のような配置で話しますか?それとも下ですか?これを考えたとき、ほとんどの人は「下だ」と答えると思います。そう、舞台上での「自然、見栄えがする」人の配置と、現実の人の配置は違うのです。舞台上で見栄えがいいというのは、あくまで「舞台上の効果」として見栄えがいいと言うことなのです。
さて、ではこの「舞台上の効果」についてもう少し考えてみましょう。

 ○○→  ←○      (矢印は視線の向き)
 ○○○    
└───────┘
これは、パッと見てどのような人間関係に見えるでしょうか。五人対一人、一人が仲間はずれ(もしくは別グループ)に見えると思います。この配置のまま、五人組が一人につめより、一人のほうが後ろに後ずさったらどうでしょう。数にモノをいわせて脅しているように見えると思います。セリフがなくても、このように人間関係を表すことが可能なのです。

舞台での人の配置はなかなか奥深いです。いろんな芝居を見たり、自分で研究してみたりして、どのように配置したらどのように見えるかを研究してみても面白いかもしれません。