ぼくだって、ヒーローになりたかったんだ
小さい頃、よく、漫画の真似なんてやったんじゃないでしょうか。
『なんとかレンジャー』の変身ごっこ、とか、
なんとかへんしんペンダント、とか、買ってもらって。
じゅもんをとなえてみたり、
お客さんとかを異界人にしてみたり。
みんな、マンガとかアニメとか、お話とかの真似をして、
そこから、言葉を学んだり、
いいこと、悪いこと、あいさつなんかを学んだりします。
それが、ちょっと年齢が上、小学校高学年から中学生くらいになると、
読むストーリーも複雑になってきます。
人間関係や過去。恋や裏切り。
けれど、ストーリーがややこしくなろうと、舞台が現実世界に移ろうと。
やっぱりみんな、紙の上のヒーロー、ヒロインの真似をしたがります。
子供の頃のように、無意識に。
やっぱり人気なのは、
「苦難に負けず、戦う主人公」。
何度も絶望しながら、何度でも立ち上がる。
迫りくる闇を、背中で感じながら。
カッコいいじゃぁ、ありませんか。
でも今、私たちの生活はとても豊かです。
なら、どこに「苦難」を描けばいいのか?
心の中、です。
いじめ、家族のケンカ、孤独感。分かってもらえない、という想い。
自分を好きになれないこと。
それを「せまりくる苦難」にして、
物語の主人公になればいい。
けど、いつかは、ホンモノのヒーローに。
笑顔が素敵な、ヒーローに。
なりたいな、なんて思っちゃうんです。
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